2021-01-01から1年間の記事一覧

【感想】責任の所在ーー劇団た組「ぽに」

アスレチックのようなロープの遊具に、円の中に散らばったカラフルなおもちゃ。二つの大きなロープの遊具の反対側には二つのブランコが天井から吊されている。スーパーに設置された子供も遊び場のような舞台の中で、藤原季節さんが演じる誠也が客席に向かっ…

【感想】ナイコン12人東京Bチーム

ナイコン12人の夏が来た。去年の東京ABチームを観て、今年は大阪東京ABを観た。どれもとても好きだったけれど、東京Bチーム千秋楽が一番印象的だったので、主にその感想を書く。 ______________ 父親を殺したという罪で刑事裁判にかけ…

【感想】舞台『12人の怒れる男』大阪公演

ナイスコンプレックス プロデュース公演 第6弾 『12人の怒れる男』 原作:レジナルド・ローズ 脚色/演出:キムラ真 会場:大阪市立芸術創造館 <あらすじ> 舞台は陪審員室。部屋には陪審員の12人の男たち。 父親殺しの罪で裁判にかけられた16歳の少年は、有…

【感想】ゼロの無限音階

あらすじ <完全会員制のコミュニティで仕組まれた愛憎と裏切りの残酷な物語> イギリス、カムデン・ロンドン自治区。賑わうカムデンマーケットの裏路地に佇む寂れたビルの一室で、週に一度コミュニティが開催されていた。マーケットの喧騒が微かに聴こえる…

【感想】明けましておめでたい人

小劇場初心者である。 銀河劇場に行っては「このくらいの規模感だと後方でも表情が見えていいよね~」などと語り、博品館に行っては「あの劇場ならではの空間がいいよね~~」と笑う日々を送ってきた。 50人も入らないようなハコで観るお芝居はそれだけで…

【感想】わが花

1999年のNY、三番街に建つ古いアパートで日本人ライターの紺野丈雄は取材を続けている。 取材相手は第二次大戦後にGHQが日本民主化のために設立した部署CCD(民間検閲局)に所属した経験を持ち、それ以前にはマッカーサーの補佐的立場であったと…

【感想】舞台『錦田警部はどろぼうがお好き』

舞台では、第6話「死んだ目の錦田」のエピソードが演じられる。 死んだ目をした錦田警部が、怪盗ジャックを捕まえようともみ合うシーン。 原作を読んでいる人ならば、死んだ目をした錦田警部が、次のコマで怪盗ジャックに対してどういう行動を取るのかを知…

【感想】おとぎ裁判第二審

友達が廣野くんを好きになっておとぎ裁判も観てくれた。懐かしくなって色々掘り返したら下書きに突っ込まれてたやつを見つけた。 令和の目標は発信なので、インターネットに残しておくことにする。 アベルとピートとメロディちゃん あ~~~~~~~~~テニ…